2020年10月 短歌を脱退して、五行歌の世界に入りました。

一本だけ 

野に立つ樹よ

君だけが

陽を全身に

受けている

 

今までも

間違いだらけの

選択だった

たぶん今日のも

違っているだろう

 

あの日

海を背に立つ

君は

確かに

光だった

 

雷雨が去った

このすがすがしさ

稲妻が

命に

充電していった

 

姉と弟

大人を入れない

小さな世界を

静かに

作り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室川俊雄の五行歌

自作五行歌